「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」（１８次締切）について、令和6年1月31日（水）から令和6年3月27日（水）まで公募が開始しました。
スケジュール面も含めまして、ものづくり補助金の１８次締切の変更点について整理してみたいと思います。
ものづくり補助金の１８次締切（公募）のスケジュール
ものづくり補助金の１８次締切のスケジュールは以下の通りとなります。
| 公募開始 ： | 2024年 1月 31日（木）17:00～ |
| 電子申請受付： | 2024年 3月 11日（月）17:00～ |
| 申請締切 ： | 2024年 3月 27日（水）17:00まで【厳守】 |
※ 18次締切分補助金交付候補者の採択発表は、2024年6月下旬頃を予定しています。
※ 令和5年度補正予算に基づく公募については、本公募で終了となります。
2024年（令和6年）のものづくり補助金は2回（17次公募、18次公募）を予定しておりますが、いずれも実績報告書の提出期限が2024年12月10日までとなっており、非常にタイトなスケジュールとなります。
締切りまで余裕を持って準備を進めることで採択率を上げることにつながりますので、早めに事業計画書を含む各書類の準備に取り掛かっていただければと思います。
ものづくり補助金の18次公募の変更点
ものづくり補助金の18次公募の主な変更点は下記の通りです。
- 17次公募から始まった省力化枠（オーダーメイド枠）に加えて、18次公募からは「製品・サービス高付加価値化枠」「グローバル枠」が新設されました。
- 製品・サービス高付加価値化枠は、「通常類型」と「成長分野進出類型（DX・GX）」の２つの類型があります。
具体的に解説していきます。
通常類型
- 通常類型では、革新的な製品・サービス開発の取組みに必要な設備・システム投資等を支援します。
- 通常類型のみ、「新型コロナ回復加速化特例」が設けられています。通常類型の補助率は基本的に1/2ですが、新型コロナ回復加速化特例の要件（一定の賃上げ等）を満たした場合には、補助率が2/3となります。
通常類型の補助金額は以下の通りとなります。
| 従業員数5人以下 ： | 100万円～750万円 |
| 6～20人： | 100万円～1,000万円 |
| 21人以上 ： | 100万円～1,250万円 |
成長分野進出類型（DX・GX）
成長分野進出類型（DX・GX）では、今後成長が見込まれる分野（DX・GX）に資する革新的な製品・サービス開発※の取組みに必要な設備・システム投資等を支援します。
成長分野進出類型の補助金額は以下の通りとなります。
| 従業員数5人以下 ： | 100万円～1,000万円 |
| 6～20人： | 100万円～1,500万円 |
| 21人以上 ： | 100万円～2,500万円 |
類型ごとの補助上限額と補助率について
ものづくり補助金の類型ごとの補助上限額と補助率は以下の通りとなります。
原則的な補助率は1/2となりますが、以下の条件を満たすことで補助率が2/3となりますので、少しでも高い補助率を目指されると良いと思います。
【補助率が2/3となる場合】
- 小規模企業者・小規模事業者
- 成長分野進出類型（DX・GX）
- 通常類型において「新型コロナ回復加速化特例」を受ける場合
大幅賃上げに係る補助上限額引上の特例
大幅な賃上げに取り組む事業者については、従業員数に応じて補助上限額を引き上げます。ただし、新型コロナ回復加速化特例の申請をする場合、各申請枠の補助金額の上限額に達しない場合、再生事業者、常勤従業員がいない場合は、活用不可）。
2024年（令和6年）のものづくり補助金はスケジュールが非常にタイトです。
前述の通り、2024年（令和6年）のものづくり補助金は17次公募と18次公募の2回が予定されていますが、実績報告書の提出期限が2024年12月10日までとなっており、非常に厳しいスケジュールとなります。
具体的には、採択後に交付決定を受けて、それから設備・システムの発注を行いますが、納品・完成までに相応の時間がかかる場合には、実績報告書の提出期限である2024年12月10日に間に合わなくなる可能性があります。
ポイントとしては、業者様に見積書をお願いするタイミングで、発注から納品までの期間を正確に捕捉・確認していただくことで、実績報告書の提出が間に合わなくなり、ものづくり補助金を受給できない、という最悪の事態を避けられると思います。
まとめ
今回はものづくり補助金の18次公募・締切での変更点について解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。
- 17次公募から始まった省力化枠（オーダーメイド枠）に加えて、18次公募からは「製品・サービス高付加価値化枠」「グローバル枠」が新設されました。
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