ものづくり補助金のグリーン枠が14次公募から大幅な変更がありました。
類型が3つになり、より事業規模にあった類型で申請できるようになりました。
今回はものづくり補助金のグリーン枠の変更点について解説していきます。
ものづくり補助金のグリーン枠が第14次公募から拡充に
ものづくり補助金のグリーン枠が第14次公募から変更され、使いやすくなりました。
要件が厳しく、使いにくい印象があったグリーン枠ですが、より幅広い事業者が使いやすい枠組みになるようになりました。
簡単な概要は下記の通り。
(ものづくり・商業・サービス補助金 令和4年度2次補正予算関連)
既存のスタンダード枠に加え、簡単な取組でも申請可能なエントリー枠、より厳しい条件が課せられたアドバンス枠が追加となりました。
各内容について具体的に解説していきます。
グリーン成長枠の3つの申請型を解説
グリーン成長枠の下記の3つの申請型について解説していきます。
- エントリー枠
- スタンダード枠
- アドバンス枠
エントリー枠
エントリー枠は最も申請のハードルが低い枠です。
詳細は下記の通り。
基本要件に加えた追加要件 | 以下の全ての要件に該当するものであること。 (1)次の①又は②に該当する事業であること。 ①温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービスの開発 ②炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供の方法の改善(2)3~5年の事業計画期間内に、事業場単位または会社全体での炭素生産性を年率平均1%以上増加する事業であること。 (3)エントリー類型について、以下のいずれかを満たすこと。 |
補助金額 | 従業員数 5 人以下: 100万円~ 750万円 6人~20人: 100万円~1,000万円 21人以上: 100万円~1,250万円 |
エントリー枠はそこまで厳しい要件が課せられていないこと、補助金額の下限が100万円で小規模事業者でも申請できることが特徴です。
他の類型としてもかなり取り組みやすい類型です。
スタンダード枠
スタンダード枠はグリーン枠の基本的な申請枠となります。
詳細は下記の通り。
基本要件に加えた追加要件 | 以下の全ての要件に該当するものであること。 (1)次の①又は②に該当する事業であること。 ①温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービスの開発 ②炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供の方法の改善(2)3~5年の事業計画期間内に、事業場単位または会社全体での炭素生産性を年率平均1%以上増加する事業であること。 (3)以下の全てを満たすこと。 (4)以下のいずれかを満たすこと。 |
補助金額 | 従業員数 5 人以下: 750万円~1,000万円 6人~20人: :1,000万円~1,500万円 21人以上: :1,250万円~2,000万円 |
エントリー枠よりも要件が厳しくなっている一方で、補助上限金額は高めに設定されています。
とはいえ、エントリー枠と比較して補助上限金額がそこまで高くなっていないことを考慮すると、事務負担が少ないエントリー枠であえて申請するというのも手かもしれません。
アドバンス枠
積極的にグリーン戦略を進める事業者が利用できる申請枠がアドバンス枠です。
詳細は下記の通り。
基本要件に加えた追加要件 | 以下の全ての要件に該当するものであること。 (1)次の①又は②に該当する事業であること。 ①温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービスの開発 ②炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供の方法の改善(2)3~5年の事業計画期間内に、事業場単位または会社全体での炭素生産性を年率平均1%以上増加する事業であること。 (3)以下の全てを満たすこと。 (4)以下の2つ以上を満たすこと。 (5)以下のいずれかを満たすこと。 |
補助金額 | 従業員数 5 人以下: :1,000万円~2,000万円 6人~20人: ::1,500万円~3,000万円 21人以上: :2,000万円~4,000万円 |
アドバンス枠はかなり厳しい要件である一方で、補助金額が上限金額拡大されています。
要件が厳しく利用できないけれでも、グリーン戦略の事業を取り組もうと考えている事業者は事業再構築補助金のグリーン成長枠を利用できないか検討してみることをおすすめします。
まとめ
今回はものづくり補助金で14次公募から変更されたグリーン枠の変更点について解説してきました。
今までのグリーン枠よりも利用しやすくなっており、特にエントリー枠は使いやすい枠組みです。
ぜひ検討してみてください。
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