令和5年4月19日(水)より、ものづくり補助金の15次締切(公募)が始まりました。
スケジュール面も含めまして、ものづくり補助金の15次締切の変更点について整理してみたいと思います。
ものづくり補助金の15次締切(公募)のスケジュール
ものづくり補助金の15次締切のスケジュールは以下の通りとなります。
15次締切 | |
公募開始日 | 令和5年4月19日(水) 17時 |
申請開始日 | 令和5年5月12日(金) 17時 |
申請締切日 | 令和5年7月28日(金) 17時 |
締切りまで余裕を持って準備を進めることで採択率を上げることにつながりますので、早めに事業計画書を含む各書類の準備に取り掛かっていただければと思います。
ものづくり補助金の15次公募以降の変更点
ものづくり補助金の15次公募以降の主な変更点は下記の通り。
- 賃上げ加点の拡充
具体的に解説していきます。
賃上げ加点の拡充
ものづくり補助金では、一定水準以上の賃上げを行った事業者については賃上げ加点の対象とし、審査上、優遇されます。概要は下記の通りとなります。
1.賃上げ加点の概要
事業計画期間(補助事業完了年度の翌年度以降)における給与支給総額と事業場内最
低賃金を、それぞれ以下(ア)もしくは(イ)の通りとする計画を有し、事務局に誓約書を
提出している事業者に対して加点を行ないます。(ア)
給与支給総額 年率平均2%以上増加
あるいは
年率平均3%以上増加
事業場内最低賃金 毎年3月、地域別最低賃金より+60円以上の水準
あるいは
毎年3月、地域別最低賃金より+90円以上の水準(イ)
給与支給総額 年率平均6%以上増加
事業場内最低賃金 毎年3月、地域別最低賃金より+30円以上の水準
かつ
毎年+45円以上ずつ増加(初回は応募時を起点とする)
上記の(イ)の部分が15次公募から追加されています。
また、大幅な賃上げを行った事業者に対しては補助額の引き上げを実施している点は14次公募から変更はありません。具体的には以下のように引き上げが可能です。
【通常枠、デジタル枠】
- 5人以下:750万円+100万円=850万円
- 6~20人:1,000万円+250万円=1,250万円
- 21人以上:1,250万円+1,000万円=2,250万円
【グリーン成長枠(エントリー枠)】
- 5人以下:750万円+100万円=850万円
- 6~20人:1,000万円+250万円=1,250万円
- 21人以上:1,250万円+1,000万円=2,250万円
【グリーン成長枠(スタンダード枠)】
- 5人以下:1,000万円+100万円=1,100万円
- 6~20人:1,500万円+250万円=1,750万円
- 21人以上:2,000万円+1,000万円=3,000万円
【グリーン成長枠(アドバンス枠)】
- 5人以下:2,000万円+100万円=2,100万円
- 6~20人:3,000万円+250万円=3,250万円
- 21人以上:4,000万円+1,000万円=5,000万円
従業員が21名以上の事業所の場合、特にメリットが大きくなりました点も変更ありません。
ただし、従業員数が多い会社ほど、賃上げによる人件費増加額も増えるため、慎重な判断が必要になってくると個人的に思います。
ものづくり補助金は令和6年度まで継続予定!スケジュールが公開
ものづくり補助金は令和4年度から令和6年度まで継続して実施される見込みとなりました。3カ月ごとに公募開始と締切を繰り返していくイメージです。
今後のスケジュール(案)については下記の通りです。
継続して実施されることがほぼ決定しましたので、拙速な申請をする必要がなくなりました。また、万が一不採択なった場合も再チャレンジがしやすくなります。
時間をかけて、質の高い事業計画を策定することをおすすめします。
まとめ
今回はものづくり補助金の15次締切での変更点について解説してきました。
ポイントをまとめると下記の通り。
- 賃上げ加点が拡充しました
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