今回は、ものづくり補助金の第17次公募における変更点の内、様々な申請枠が新設されましたのでそこについて触れていきたいと思います。
新設枠について
第17回公募からは、省力化(オーダーメイド)枠をはじめとして製品・サービス高付加価値化枠、グローバル枠になります。現時点で、判明している範囲で解説できればと思います。
省力化(オーダーメイド)枠
省力化枠については、デジタル技術等を活用したオーダーメイド設備の導入等により、生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みであることが必要になります。
詳細はこちらの記事で触れておりますのでご参照ください。
製品・サービス高付加価値化枠
通常類型
補助上限額・補助率
従業員規模 | 補助上限額 | 補助率 |
5人以下 | 750万円以内(850万円以内) | 1/2以内 小規模・再生2/3 新型コロナ回復加速化特例 2/3 |
6~20人 | 1,000万円以内(1,250万円以内) | |
21人以上 | 1,250万円以内(2,250万円以内) |
※( )内は大幅賃上げに係る補助上限額引き上げの特例を適用した場合の補助上限額
※一定の要件を満たす場合、新型コロナ回復加速化特例の適用により補助率を2/3に引き上げ
※基本要件等が未達の場合、補助金返還義務あり(詳細は追って公表される予定)
対象事業
革新的な製品・サービス開発の取り組みに必要な設備・システム投資等を支援※
※基本要件に加えた追加要件あり(詳細は追って公表される予定)
基本要件
以下を満たす3~5年の事業計画書の策定及び実行
① 付加価値額 年平均成長率+3%以上増加
② 給与支給総額 年平均成長率+1.5%以上増加
③ 事業場内最低賃金が地域別最低賃金 +30 円以上
活用イメージ
例)最新複合加工機を導入し、精密加工が可能となり国際基準に準拠した部品を開発。
成長分野進出類型(DX・GX)
補助上限額・補助率
従業員規模 | 補助上限額 | 補助率 |
5人以下 | 1,000万円以内(1,100 万円以内) | 2/3以内 |
6~20 人 | 1,500万円以内(1,750 万円以内) | |
21人以上 | 2,500万円以内(3,500 万円以内) |
※( )内は大幅賃上げに係る補助上限額引き上げの特例を適用した場合の補助上限額
※基本要件等が未達の場合、補助金返還義務あり(詳細は追って公表される予定)
対象事業
今後成長が見込まれる分野(DX・GX)に資する革新的な製品・サービス開発※1の取り組みに必要な設備・システム投資等を支援※2
※1革新的な製品・サービス開発とは、顧客に新たな価値を提供することを目的に、導入した設備・システムを用いて、自社の技術力等を活かして製品・サービスを開発することをいう。単に設備・システムを導入するにとどまり、製品・サービスの開発を伴わないものは該当しない。
※2基本要件に加えた追加要件あり(詳細は追って公表される予定)
活用イメージ
例)AIやセンサー等を活用した高精度な自律走行搬送ロボットの試作機を開発
グローバル枠
補助上限額・補助率
補助上限額 | 補助率 |
3,000万円以内(4,000万円以内) | 1/2以内 小規模2/3 以内 |
※( )内は大幅賃上げに係る補助上限額引き上げの特例を適用した場合の補助上限額
※基本要件等が未達の場合、補助金返還義務あり(詳細は追って公表される予定)
対象事業
海外事業※1 を実施し、国内の生産性を高める取り組みに必要な設備・システム投資等を支援※2
※1海外事業とは、海外直接投資、輸出、インバウンド、海外企業との共同事業をいう。
※2基本要件に加えた追加要件あり(詳細は追って公表)
活用イメージ
例)海外市場獲得のため、新たな製造機械を導入し新製品の開発を行うとともに、海外展示会に出展
まとめ
いかがでしたでしょうか。新しい17次からのものづくり補助金では、「省力化枠」をはじめとしたいくつかの枠が新設される予定となっております。追加要件等の詳細については今後公募要領が出次第判明すると思います。今後ものづくり補助金をご検討の方で、認定支援機関のサポートを検討している方に関してはぜひ弊社をご検討頂ければ幸いです。
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